死にたがる人間がいる一方で殺したがっている人間がいる。
若かりしころに人を殺した二人。時を経て再び出会い、一方は「また人が殺したい」とした…
そしてもう一方には殺してほしい人がいた…
欲憎の需要と供給の一致と言える物語の展開。
設定がなかなか切迫しています。この設定がこの作品のおもしろさを極大化しているでしょう。そして実際には設定としては無理があるかもしれません。ただありえない設定ではないというところが森村作品のいいところではないか。
そう思います。
おすすめ度 ★★★★
致死家庭 [ 森村誠一 ]
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出版社: 祥伝社